佐賀錦の発祥は紙と紙、こよりとこよりを組んだ紙細工でした。 それをこよりと木綿糸を使用するようになり、やがて引きの強い和紙に金銀の箔を置き細く裁断した物を経糸にし、色染めした絹糸を緯糸として織物の要領で織り込むようになりました。
この織り方は光のある華麗さを極めたものでいわゆる「錦」と呼ぶのにふさわしいものとなりました。 つまり、なんと言っても和紙のもつ柔らかさ、絹のもつ美しさと艶さが相まって表現されているところが他には無い佐賀錦の美しさです。
縦糸は和紙に金・銀箔を貼ったものを使います、通常はこれを1寸を45に割った45割くらいですがこの佐賀錦は60にわった60割のものを使いより繊細な図柄の表現と軟らかな光沢を出しています。